六甲山の植物

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南には大阪湾、北には丹生山地があり、西は播磨平野につながる丘陵地帯が広がる。このような多様な複雑な環境のため、2000種以上の種子植物が自生している[1]

六甲山花百選[編集]

六甲山には約1700種の植物が自生し、他の近畿地方の山に比べて植生が豊かである。以下は、六甲山自然案内人の会が選んだ六甲山花百選(番外1)の101種である。選定の基準は以下のとおり[2]

  1. 知名度・人気度が高いもの
  2. 美しいもの
  3. 六甲山に多いもの
  4. 六甲山の固有種もしくは他の地域に比べて多いもの
  5. 珍しいが、目にする機会の多いもの
  6. 植栽ではなく自生と認められるもの
種名 花期 種名 花期 種名 花期
マンサク マンサク科 2~3月 アセビ ツツジ科 2~4月 キブシ キブシ科 3~4月
ヤブツバキ ツバキ科 3~4月 タムシバ モクレン科 4月 ミヤマカタバミ カタバミ科 4月
カキドオシ シソ科 4月 キランソウ シソ科 4月 ウリカエデ カエデ科 4月
ショウジョウバカマ ユリ科 4月 クロモジ クスノキ科 3~4月 シュンラン ラン科 4月
ヤマザクラ バラ科 4月 ザイフリボク バラ科 4月 ミヤマキケマン ケシ科 3~4月
ムラサキケマン ケシ科 4月 オオカメノキ スイカズラ科 4月 ウラシマソウ サトイモ科 4月
コウライテンナンショウ サトイモ科 4~5月 マルバアオダモ モクセイ科 4~5月 アケビ アケビ科 4~5月
コバノミツバツツジ ツツジ科 4月 シロバナウンゼンツツジ ツツジ科 4月 シハイスミレ スミレ科 4~5月
タチツボスミレ スミレ科 4~5月 センボンヤリ キク科 4~5月 チゴユリ ユリ科 4~5月
アマドコロ ユリ科 4~5月 ギンラン ラン科 4~5月 フデリンドウ リンドウ科 4~5月
ホタルカズラ ムラサキ科 4~5月 オオイワカガミ イワウメ科 4~5月 シロヤシオ ツツジ科 5月
ヤマツツジ ツツジ科 5月 モチツツジ ツツジ科 5月 ミヤコツツジ ツツジ科 5月
ベニドウダン ツツジ科 5月 カマツカ バラ科 5月 ジャケツイバラ マメ科 5月
ツクバネウツギ スイカズラ科 5月 コバノガマズミ スイカズラ科 5月 ガマズミ スイカズラ科 5月
タニウツギ スイカズラ科 5月 ヤブウツギ スイカズラ科 5~6月 アリマウマノスズクサ ウマノスズクサ科 5月
ホオノキ モクレン科 5~6月 タツナミソウ シソ科 5月 フタリシズカ センリョウ科 5月
エゴノキ エゴノキ科 5月 テイカカズラ キョウチクトウ科 6月 タンナサワフタギ ハイノキ科 6月
ヤマボウシ ミズキ科 6月 サルナシ マタタビ科 6月 イチヤクソウ イチヤクソウ科 6月
ネジキ ツツジ科 6月 バイカツツジ ツツジ科 6月 ササユリ ユリ科 6月
コガタウツギ ユキノシタ科 5~6月 コアジサイ ユキノシタ科 5~6月 ウツギ ユキノシタ科 6月
イワガラミ ユキノシタ科 6~7月 ヤマアジサイ ユキノシタ科 6~7月 ノリウツギ ユキノシタ科 7月
ホタルブクロ キキョウ科 6月 ネムノキ マメ科 6~7月 オカトラノオ サクラソウ科 6~7月
ナツツバキ ツバキ科 7月 キツリフネ ツリフネソウ科 7~8月 オトギリソウ オトギリソウ科 7~8月
フサフジウツギ フジウツギ科 7~9月 クサアジサイ ユキノシタ科 7~8月 リョウブ リョウブ科 7~8月
キキョウ キキョウ科 7~8月 カワラナデシコ ナデシコ科 7~8月 アキノタムラソウ シソ科 7~9月
イワタバコ イワタバコ科 7~8月 センニンソウ キンポウゲ科 7~9月 オミナエシ オミナエシ科 8~9月
ミズヒキ タデ科 8~9月 ホツツジ ツツジ科 8~9月 ヨシノアザミ キク科 8~10月
ヒヨドリバナ キク科 8~9月 ゲンノショウコ フウロソウ科 8~9月 マツムシソウ マツムシソウ科 8~9月
ヤマジノホトトギス ユリ科 8~9月 ツルリンドウ リンドウ科 8~9月 ツリガネニンジン キキョウ科 8~9月
ツルニンジン キキョウ科 9月 アキノキリンソウ キク科 9~10月 コウヤボウキ キク科 9~10月
アキチョウジ シソ科 9~10月 ツリフネソウ ツリフネソウ科 9月 ワレモコウ バラ科 9~10月
ノコンギク キク科 9~10月 キクバヤマボクチ キク科 9~10月 リュウノウギク キク科 10月
ナギナタコウジュ シソ科 10月 ダイモンジソウ ユキノシタ科 10月 センブリ リンドウ科 10月
リンドウ リンドウ科 10月 シチダンカ(番外) ユキノシタ科

六甲山の木の実、草の実[編集]

種名 花期 果期 食用の可否 種名 花期 果期 食用の可否
エビガライチゴ バラ科 6月 7月 クサイチゴ バラ科 4~5月 5~6月
クマイチゴ バラ科 5月 6~7月 ナガバモミジイチゴ バラ科 4~6月 5~6月
ナワシロイチゴ バラ科 5月 6~7月 ニガイチゴ バラ科 4~5月 6月
フユイチゴ バラ科 9月 11~12月 ヤマザクラ バラ科 4月 5~6月
カマツカ バラ科 4~5月 10~11月 ウラジロノキ バラ科 5月 10~11月
ナンキンナナカマド バラ科 5月 9~10月 アオキ ミズキ科 4月 翌1~4月
ヒメコウゾ クワ科 4~5月 6~7月 オオバヤシャブシ カバノキ科 3~4月 10~11月
コバノガマズミ スイカズラ科 5月 9~11月 ガマズミ スイカズラ科 5~6月 10~11月
ヤマウグイスカグラ スイカズラ科 3~4月 5月 ナワシログミ グミ科 11月 翌4~5月
アキグミ グミ科 5月 9~11月 ウメモドキ モチノキ科 6月 9~10月
ソヨゴ モチノキ科 6月 10~12月 ツリバナ ニシキギ科 5月 9~10月
コマユミ ニシキギ科 5月 10~11月 マユミ ニシキギ科 5~6月 10~11月
ツルウメモドキ ニシキギ科 5月 10~12月 サルトリイバラ ユリ科 4~5月 10~11月
ヤマボウシ ミズキ科 5月 9~10月 ツルリンドウ リンドウ科 8~9月 11~12月
ミヤマシキミ ミカン科 4月 11~1月 有毒 ヒヨドリジョウゴ ナス科 8~9月 10~12月 有毒
コウライテンナンショウ サトイモ科 4~5月 10~11月 有毒 スノキ ツツジ科 4~5月 7~8月
ナツハゼ ツツジ科 6月 8~10月 ヤブコウジ ヤブコウジ科 7~8月 10~12月
シロダモ クスノキ科 11月 翌11月 タムシバ モクレン科 4月 9~11月
ツルアリドオシ アカネ科 6月 10~11月 エビヅル ブドウ科 8月 10月
サネカズラ マツブサ科 7~8月 12月 ノブドウ ブドウ科 8月 9~11月
ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科 6~9月 9~10月 有毒 クサギ クマツヅラ科 8月 9~10月
ムラサキシキブ クマツヅラ科 6月 11~12月 ゴンズイ ゴンズイ科 5月 9~11月
ノササゲ マメ科 8~9月 10~11月 アケビ アケビ科 4月 9~10月
ムベ アケビ科 4月 10~11月 サルナシ マタタビ科 6月 10~11月
オニグルミ クルミ科 4月 9~10月 ヤマウルシ ウルシ科 5月 8~9月
キカラスウリ ウリ科 7~9月 10~11月 ウリハダカエデ カエデ科 4月 7~10月
エゴノキ エゴノキ科 5~6月 9~10月 有毒 ヒサカキ ツバキ科 3~4月 10~12月

[3]

紅葉谷の植物[編集]

紅葉谷は、六甲山山上から有馬に至る谷筋の道で、六甲山で最も植生が豊かな場所のひとつ。谷の上部にはブナイヌブナの林があり、他にはタムシバクマシデイタヤカエデコハウチワカエデアワブキなどが混生している[4]

ツツジ[編集]

六甲山には21種のツツジ科の植物が自生する。ツツジ科の植物は酸性土壌を好むため、花崗岩風化した六甲山には他の山に比べてツツジ科の植物が多い[5]

以下は、その一覧。

種名 花期 種名 花期 種名 花期
コバノミツバツツジ 4月初旬~5月上旬 ユキグニミツバツツジ 5月上旬~5月中旬 ダイセンミツバツツジ 5月上旬~5月中旬
シロバナウンゼン 4月下旬~5月上旬 モチツツジ 5月上旬~6月上旬 ヤマツツジ 5月上旬~6月上旬
ミヤコバツツジ 5月上旬~6月上旬 シロヤシオ 5月上旬~5月中旬 ヒカゲツツジ 4月中旬~4月下旬
ホンシャクナゲ 5月上旬~5月中旬 バイカツツジ 5月上旬~5月中旬 アセビ 2月上旬~4月中旬
カンサイスノキ 4月下旬~5月中旬 コウスノキ 5月上旬~5月下旬 ナツハゼ 5月上旬~6月上旬
シャシャンボ 7月上旬~7月中旬 ケアクシバ 6月上旬~6月中旬 ネジキ 5月下旬~6月中旬
ベニドウダン 5月下旬~6月上旬 ツリガネツツジ 5月中旬~5月下旬 ホツツジ 8月上旬~8月下旬

脚注[編集]

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  1. ^ 清水孝之、『神戸・六甲山の樹木ハンドブック 京阪神で見られる樹木329種』、ほおずき書籍、2012年、ISBN 978-4-434-16541-2
  2. ^ 六甲山自然案内人の会 「六甲山花百選」第3版(パンフレット)、2006年
  3. ^ 六甲山自然案内人の会 「六甲山の木の実、草の実」第4版(パンフレット)、2012年
  4. ^ 六甲山自然案内人の会 「六甲山 紅葉谷の植物 (ブナ・イヌブナの林)」第4版(パンフレット)、2010年
  5. ^ 六甲山自然案内人の会 「六甲山のツツジ」第2版(パンフレット)、2012年